1 臨床像
心筋梗塞後の突然死には,年齢,性(男)などの指標がかかわるが,とりわけ心機能の低下や心不全(NYHA分類)が突然死の危険因子となる.非虚血性心疾患でも心機能低下例では突然死の危険が高く,ICDによって予後が改善することが最近の大規模試験で明らかにされた.これは心不全の項で触れる.
〈有用度〉
クラスⅠ
●虚血性および非虚血性の心不全例での駆出率の低下(≦ 30~ 35%)
心臓突然死の予知と予防法のガイドライン(2010年改訂版)
Guidelines for Risks and Prevention of Sudden Cardiac Death(JCS 2010)